今回は「寝酒は勃起に良くない」というお話をさせていただきます。
お酒はたまにしか飲まないという方も、ぜひ覚えておいてください。
寝酒は百害あって一利なし
「寝酒は睡眠に効果的」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、アルコールにはリラックス効果や眠気を誘う効果があるため、一時的には眠りに入りやすくなったように感じます。
しかし、これはあくまでも一時的な効果であり、睡眠の質という点では、むしろ悪影響を及ぼすことが分かっています。
浅い眠りで「睡眠負債」を抱え込むリスク
アルコールを摂取すると、体はアルコールを分解するために活発に働き始めます。そのため、睡眠中は本来休息すべき状態であるにもかかわらず、内臓は休む暇がなく、睡眠が浅くなってしまうのです。
睡眠には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類があります。
深い眠りであるノンレム睡眠は、体の疲労回復や脳の休息に重要な役割を果たします。
しかし、寝酒によってこのノンレム睡眠が阻害され、浅い眠りであるレム睡眠が増えてしまうのです。
その結果、眠ったはずなのに疲れが取れなかったり、日中の眠気や集中力の低下を招いたりするなど、「睡眠負債」を抱え込むリスクが高まります。
夜中に何度も目が覚める?!睡眠リズムの乱れ
寝酒は、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」の分泌量を低下させることも分かっています。
成長ホルモンは、体の修復や代謝促進に重要な役割を果たすホルモンです。
寝酒によって成長ホルモンの分泌が阻害されると、疲労回復が遅れたり、老化を促進したりする可能性も懸念されます。
さらに、アルコールの利尿作用によって、夜中にトイレに起きる回数が増えてしまうことも。
せっかく眠りについたのに、何度も目が覚めてしまっては、質の高い睡眠を得ることはできません。
睡眠の質と勃起
では睡眠の質が低下すると、勃起にどう影響するのでしょうか。
自律神経、男性ホルモン、ストレスという点で説明します。
自律神経
睡眠の質が低下すると、自律神経のバランスが崩れ、様々な影響が生じます。
まず、交感神経が優位になり、身体が常に緊張状態に置かれるようになります。その結果、心拍数や血圧が上昇し、ストレスホルモンの分泌が増加します。
一方、副交感神経の活動が抑制されるため、リラックスしにくくなり、疲労感が蓄積されやすくなります。
この副交感神経の活動が抑制されるというが、ポイント!
勃起は副交感神経がコントロールしています。その副交感神経が抑制されてしまうということは…勃ちが悪くなる!
男性ホルモン
睡眠中には、性欲や勃起機能に関与するテストステロンなどのホルモンが分泌されます。
睡眠不足や質の低い睡眠は、これらのホルモン分泌を減少させ、結果としてEDのリスクを高める可能性があります。
アメリカの研究によれば、8日間連続で5時間未満の睡眠を続けると、テストステロンの分泌量が10〜15%程度低下することが報告されています。
ストレス
睡眠の質が低下すると、ストレス反応に深刻な影響を及ぼします。
まず、睡眠不足によってストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加し、体が常に緊張状態に置かれるようになります。
コルチゾールの過剰分泌は、テストステロンの産生を抑制する効果があり、その結果として男性ホルモンのレベルが低下します。
何時までならお酒飲んでも良いの?
お酒を飲む場合は、寝る3時間前までに飲み終えるようにしましょう。
※個人の体質によりアルコールの代謝速度は異なる
※飲酒量や種類によっても変わる
まとめ
寝酒は一時的な眠気を誘うかもしれませんが、睡眠の質を低下させ、様々な健康リスクをもたらします。
特に男性にとっては、自律神経のバランスを崩し、男性ホルモンの分泌を減少させ、ストレスを増大させることで、EDのリスクを高める可能性があります。
質の高い睡眠を確保することは、心身の健康維持だけでなく、男性機能の保持にも重要です。
寝酒は避け、できれば就寝の3時間前からアルコールの摂取を控えるようにしましょう。
睡眠と男性機能の関係を理解し、生活習慣を見直すことで、より健康的で充実した日々を送ることができるでしょう。
自分自身の体と向き合い、適切な睡眠習慣を築いていくことが、ED予防の第一歩となります。
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名古屋今池 ゆるり
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