勃起のメカニズム

勃起は独立組織ではありません!
勃起の心配はしているけど、心身の健康を心配していない方が多い印象です。
勃起は思っている以上に複雑なメカニズムになっています。
神経や血管が正常に働き、様々な物質が分泌されないと勃起は起きません。
つまり健康増進が勃起延命に繋がるのです。
機能維持のために、ざっくりメカニズムを知っておきましょう。

刺激の受容

◆中枢性勃起は、視覚や聴覚、嗅覚、想像などの刺激が、大脳(視床下部)から勃起中枢に伝わって起きます。

◆反射性勃起は、物理的な刺激(陰茎への直接的な触覚刺激など)が感覚神経を介して勃起中枢に伝わり起きます。

信号の伝達(勃起は副交感神経)

勃起は、副交感神経(リラックスした時に優位になる神経)を介して起こります。
興奮状態なのに副交感神経優位なの、と驚く方もいっらしゃるでしょう。

勃起中枢からの信号は、副交感神経である骨盤神経を介して陰茎周辺の神経に伝わります。
その際、L-アルギニンから生成された一酸化窒素(NO)が放出され、cGMP(サイクリックグアノシン-リン酸)という物質が生成されます。

血管の変化

cGMPは陰茎の平滑筋を弛緩させます。これにより血管が拡張し、陰茎海綿体に血液が流入し、勃起が起こります。

勃起の維持

陰茎海綿体が膨張すると、その外側を覆う白膜が伸びます。この過程で静脈が圧迫され、血液が陰茎から流出しにくくなります。
また骨盤底筋の一部である坐骨海綿体筋が収縮し、陰茎の根本で静脈をさらに圧迫します。この収縮は陰茎内の圧力をさらに高め、硬さを維持します。

勃起の解消

射精後、もしくは性的興奮が収まると、副交感神経の働きが弱まり、交感神経が優位になります。この切り替えにより、NOの放出が低下します。
NOの放出が止まると、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素が活性化cGMPを分解します。cGMPの減少により、平滑筋が収縮、血管が狭くなります。
平滑筋が収縮すると白膜の張力が低下し、圧迫されていた静脈が開放され、海綿体内の血液が流出します。これにより、勃起は解消されます。

勃起中のせめぎあい

PDE5という酵素がcGMPを分解することで勃起が解消されると説明しましたが、PDE5は常に陰茎海綿体に存在しています。
つまり勃起中は、勃起に必要なcGMPと、勃起を解消するPDE5のせめぎあってる状態。厄介なメカニズムですよね。
これを利用したものがバイアグラなどのED治療薬で、PDE5の働きを抑えることで勃起しやすい状態に導く薬です。

これだけ覚えて

◆勃起は血流だけでは成り立たない
◆勃起は副交感神経がコントロールしている
◆勃起中はせめぎあいが起きている
◆坐骨海綿体筋が重要

———-
名古屋今池 ゆるり
睾丸マッサージ専門サロン
オーナーセラピストizumi

男性機能回復、維持のためのホリスティックケアサロン。
勃起、射精、不妊、更年期障害のお悩み相談所。

疲れ解消ついでに、男性力を漲らせる、至福のひとときを。
———-

関連記事

PAGE TOP