高血糖は勃起の大敵!

糖尿病は血液中の糖分が多い状態で、動脈硬化や血流障害などが起こりやすくなります。
血流が悪いと身体にはさまざまな変化が起こりますが、血液がたくさん集まる勃起も影響を受けます。
勃起不全の発症率については、健康な方の2~3倍という研究結果もあります。
また勃起不全だけでなく、炎症も起こりやすくなります。
さらには後天性の包茎のリスクまで!
これは私も最近知りました。

◆亀頭包皮炎
糖尿病になると、免疫機能が低下し、性行為やマスターベーションで陰茎に小さな傷がつくと、細菌が侵入して亀頭や包皮が炎症を起こしてしまいます。
炎症が進むと、排尿や性行為のときも痛みが出るようになります。

◆後天性包茎
糖尿病になると血液中の糖分が多くなり、全身に糖分が多く運ばれて糖化が起こります。
糖化は包皮の老化を進行させ、表面が乾燥して柔軟性がなくなります。
硬くなった包皮が炎症などを繰り返すうちに硬くなっていき、包皮口もどんどん狭くなって亀頭が出せなくなり、真性包茎へと悪化することもあります。

◆勃起不全
高血糖状態が続くと、血管が硬くなり弾力が失われ、さらに狭窄(狭くなる)するので、血流が悪くなることで十分な血液を送り届けることができなくなります。
この症状は細い血管から弾力が失われるのが特徴です。
陰茎動脈は、他の血管にくらべても細いため、動脈硬化の影響を受けやすいとされています。
そのため勃起しようにも血液で十分に満たされず勃起不全の症状が現れます。

また糖尿病により神経障害を引き起こすことがあります。
感覚神経、運動神経、自律神経の3つの末梢神経に異常が起きます。
手足のしびれや痛み、こむら返りが増えるなどの症状は、糖尿病による神経障害が原因です。
その中でも自律神経にダメージが及ぶと、広範囲な症状の1つとして勃起不全が起こります。
糖尿病による神経障害が進行すると、神経に傷がつき性的な刺激や興奮が伝わらなくなってしまいます。
そうなると睾丸マッサージもお手上げかもな。

さらに糖尿病により、海綿体動脈などの内皮細胞において「内皮型一酸化窒素合成酵素」の活性が低下することで、勃起に不可欠な平滑筋の弛緩が起こりにくくなります。(海綿体の機能不全)

◆射精障害
射精障害には種類がありますが、糖尿病で見られる射精障害は主に「逆行性射精障害」です。
逆行性射精とは、膀胱に精子が逆流し、精子が出てこないまたは減少する症状です。
これは、糖尿病により末梢神経に障害が起こり、通常の射精時に起こる陰嚢や膀胱頸部の収縮反応がなくなることで現れる症状です。
射精障害については、今度詳しく取り上げようと思います。

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血糖値が高い方、糖尿病まではいってないから大丈夫って思ってませんか?
糖尿病ではないけど、血糖値が高く後天性包茎に近い状態になってしまった方がいらっしゃいました。

健康診断は男性力低下リスクを発見する良い機会です。
しっかり検査結果をちゃんと見て、勃起不全リスク因子がないか確認してくださいね!

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