ゆるり的腸活学《腸の働き》

腸内には「腸管神経系」という神経網が張り巡らされており、約1億個もの神経細胞が存在します。
さらに腸の機能は、脳が司令を出しているのではなく、腸が判断して自らコントロールしていることから「第二の脳」と呼ばれています。

腸管神経系は脳と協調関係にあり、自律神経系を介して脳から受けた情報をもとに消化管の活動を調節すると同時に、消化管で感知されたさまざまな情報を脳に向けて発信しています。
このような脳と腸が密接に影響を及ぼしあう関係は「脳腸相関」と呼ばれます。

【小腸】
十二指腸、空腸、回腸からなる全長約6~7mの臓器。
膵液などの消化酵素や胆汁などの消化液の作用で食物を消化し、栄養の吸収を行います。(食後2~4時間程度で消化吸収)
また人間の免疫細胞の70%(小腸に50%、大腸に20%)が腸に集中していると言われています。(腸管免疫)
小腸にはパイエル板という免疫器官があり、有害物質撃退の前線基地の働きがあります、

【大腸】
盲腸、結腸、直腸からなる全長約1~1.5mの臓器。
主に小腸で消化された物質の水分や各種ミネラルを吸収し、排便に適した便の固さや形状にします。
小腸で吸収しきれなかった栄養素は、大腸にいる腸内細菌によって分解吸収合成が行われています。
また腸内細菌と腸管免疫は相互に影響しあうことがわかっており、腸内細菌バランスが良いと免疫細胞も活性化されます。

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